目覚めの良い朝をむかえる方法

朝が弱いあなたへ
体内時計をリセットしましょう! 太陽の光を浴びる 体内時計のリセット

目が覚めたらすぐに、眠くてもまずカーテンやシャッターを開けて、太陽の光をおもいっきり浴びましょう。日光が目に入ることにより、脳内ではセロトニンという覚醒をうながすホルモンが分泌されます。セロトニンによって「朝だ!」というメッセージが全身に知らされ、次第にハッキリと目覚めていきます。日光を浴びることにより体内時計をリセットし、本来は25時間サイクルの人体を地球の自転と同じ24時間サイクルに修正することができます。

「おはよう」と挨拶をしましょう 太陽の光を浴びる 体内時計のリセット

家族と「おはよう」とあいさつを交わすことも、体と脳に朝が来たことを告げるために有効です。一人暮らしの人の場合は、テレビやペットや太 陽に向かっておはようのあいさつをしてもいいでしょう。休みの日に暗い部屋の中で昼まで寝てしまうと、体内時計の調整ができないので、そのまま一日をぼーっとした状態のまま過ごすことになります。寝起きが悪い人は、カーテンを少し開けて寝るといいでしょう。朝カーテンの間から入ってくる太陽の光で自然に起きることができるようになります。

活動モードを切り替える

人間は、日中活動しているときと眠っているときでは、約1度ほど体温に変化があることをご存知ですか?これは自律神経のはたらきによるもの。起きているときには活動的なときにはたらく自律神経(交感神経)の作用で体温が上がりますが、就寝時にはリラックスするときにはたらく自律神経(副交感神経)の作用で体温は下がります。

自律神経(副交感神経)の作用

通常、夜11時頃の時間帯に就寝し、朝6〜7時頃の時間に起床していれば、1日のうちで最も体温が上がるのは夕方前後の時間帯で、逆に最も下がるのは明け方前の時間帯になります。明け方前に最も低くなった体温は、その後徐々に上昇して体が活動モードに変化していきますので、いつも同じ就寝時間を守っていれば起床時間には爽快な気分で目覚めることができるのです。

爽快な気分で目覚める

これらのことから、朝の調子をUPするには起床時までにしっかり体温を上昇させて活動モードに切り替えるよう、就寝時間を前倒しして寝る時間を一定にし(できれば夜11時頃には就寝する)ていくことが必要になります。つまり極論をいえば、“目覚し時計”を設定することより、“おやすみ時計”を設定することが大切なのですね。

おやすみ時計
朝の調子アップのポイント
起きたら、まず朝日を浴びる

脳の松果体で生成・分泌される「メラトニン」というホルモンをご存じですか?このホルモンが分泌されると眠気が訪れるため、睡眠ホルモンともいわれています。アメリカではこのメラトニンのサプリメントが大人気で、頻繁に海外に渡航する人が時差ボケ解消に利用したり、また、不眠解消などの目的で購入する人も多いようです(日本では薬事法により、業としてメラトニンを製造、輸入、販売することは認められていません)。

温かい飲み物を飲んで、体温をUP!

早寝早起きの人でも、起き抜けの時間帯は1日の中でもまだまだ体温が低い状態。体温が下がったままの状態を保つと、体が活動モードに入らずだるさが抜けきれません。そんな朝に冷たいものをとるのはNG!温かい飲み物を体に入れて、体温をぐんと上昇させてあげましょう。特に、起き抜けの1杯としておすすめなのは白湯。インドの伝承医学アーユルヴェーダでも起き抜けの白湯は胃腸の調子を整え、体内にたまった老廃物を排泄してくれるために有効であるとされています。

朝食は必ず食べる、でも食べ過ぎない!

夜の睡眠をはさむと、栄養を摂取していない時間は10時間前後にも及びます。したがって、朝は体が猛烈にエネルギーを必要としているとき。特に、すぐにエネルギーに変わる糖分(ご飯やパンなどの主食、甘いもの)をしっかりとるようにしましょう。このとき心がけたいのは、冷たい食べ物は控え、少なくとも常温以上のものをとること。牛乳やヨーグルトなども、冷蔵庫から出してきたものをそのままとると体がすぐに冷え、体温の上昇を妨げてしまいます。

朝日を浴びる 温かい飲み物 朝食は必ず食べる

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